8月19日に宮崎市の商工会議所が主催した、
宮崎のNPO法人まちづくりGIFTの代表である斎藤さんの講演を聞きにきました。
(宮崎スタートアップバレーの共同代表の一人です)

今回の講演をしている斎藤さんが登場したガイアの夜明けの動画からスタートです。

日南市の飫肥杉を世界へ輸出するためにクラウドファンディングを活用して、飫肥杉を世界に発信しようとしたエピソードです。

ニューヨークの世界最大のギフトショーへの出展のための費用を、FAAVOで集めました。
FAAVOは、地域を応援したい人が資金を出資するというクラウドファンディングサービスです。

2014年8月のイベントに出展したというものです。
補助金ではなく、一緒に地域を盛り上げる仲間を求めていることを目的の第一としたことでクラウドファンディングのポイントだったということです。

さて、今回のテーマは「地域で稼ぐ」
NPOは立ち上げて9年目とのこと。

斎藤さんが最初に提示したのは、
地域の人は 稼ぐことをしてはいけないこと。稼ぐことは悪であると思っている人が地域には多いということ。

二宮尊徳「経済なき道徳は、寝言である」
斎藤さん「経済なき、まちづくりは、寝言である」

として、まちづくりは稼ぎ続けていくことが大事であると考えていて、提唱している。
有名な木下さんがまちづくりを会社としてとらえて挑んでいることを例にして、
「株式会社宮崎県、株式会社宮崎市はどうなのか?」と会場に問いかけます。

斎藤さんが取り組んでいるのは、
地域ブランドのプロデュースとして「発見・磨く・発信」というもの。

斎藤さんが、シリコンバレーで働いている時に学んだ地域イノベーションはなんだったのか?

Appleを例にして、当時appleはシリコンバレーでも評判は最悪だった。しかし今は世界最高の会社としての評価を得ているわけです。
地域としても、いま限界集落として落ちぶれていると評価されていますが、まだまだ成長できるチャンスがあるというイノベーションの可能性があります。

26歳で起業してからのエピソードです。
どん底1:ボンビー
国分寺のアパート(家賃10万円)でスタート。
起業間もない時は、どんどんお金がなくなっていく。
当時は、仕事はいくらでも仕事があると思っていた。
エピソードで、大晦日の夕方に帰り、西友に値引きのシールをはってあるオセチを購入して帰った際に、この生活からは抜けだそうと心にきめ。この時に、「仕事を下さい」ということを言える謙虚になることができたキッカケだったと学んだそうです。

その後、表参道にオフィスを構え、かなりリッチな仕事をとれるようになった。

・地方企業を再建
・雇用創出・地域経済の活性化

知り合いの代理店からの相談がポイントでした。
地方の企業の再建をしてほしいとの相談。秋田県の印刷屋さん。
今では当たり前のオンデマンド印刷でした。

東京の高単価印刷を秋田で受注し、成長できるようになりました。

その成功体験を通じて、
・成功する地域の条件:地域資源を活かしたまちづくり

のよろこびを感じることができました。

それで世界中を見て回り、「自分にしかできないことをやろう」という思いを強くします。

海外のある国のまちづくり(フライブルグ)で、その街の資源を活かして豊かな経済の仕組みを作っている事例として学びます。

第2次世界対戦で荒廃した街を、再生する際に以前の街に作りなおしたそうです。
・伝統文化を次世代へつなげる
ということに刺激を受け、今の生き方になっていきます。


その後、震災がおきます。

その震災をきかっけに、地域活性化を使命に生きる決意をします。

それが3年前。

どん底2:ぼっち

宮崎への移住のきっかけと理由はなんだったのか?

・宮崎の人が好き・食が好き

というのが一番の理由。

日南市に行き、飫肥杉を使う職人さんとの出会います。
・地域資源を守りたいという思いが芽生える

その気持ちをもって、
obisugi design というFacebookページを立ち上げます。

日南市にこれをきっかけに提言をします。
しかし、お金がない

クラウドファンディングで集めたいと思うが、集まらなかったらそれは市場のニーズがなかったということだと伝え、クラウドファンディングをはじめました。

そのためにはじめたことは
・地道に理解者を増やす(隣の人を口説きましょう)

その結果、仲間が増えてきたそうです。

そして、ブームになります

このプロセスと結果は、斎藤さんは「自分の力ではなく、ここまでくると地元の方のちからになんです」といいます。

そして、日南市が応援しはじめます。そして全国の林業に関わる方から連絡がきはじめます。

そして、325万円のクラウドファンディングが成功します。

その後、NYに行き、ガイアの夜明けにでることになります。


この結果、売上は6倍になり、地元には視察がくるようになります。
視察で30〜40万円のお金が街におちます。

飫肥杉の市場価値が今年あがったそうです。
→これにより経済が動き出したのです。

日南市長と会談するなかで、飫肥杉の苗木がたりなくなるくらいになっているそうです。


その後、斎藤さんが取り組んだのは

・染物屋さんの支援
・地域のレストラン(ラディッシュセブン)と元々の年商10億円企業とタイアップをプロデュース
・今後は、六本木で綾町の野菜が食べれるレストランの計画も動いているそうです

・テゲテゲ通信(テゲツー)
 元々、宮崎は魅力があります。その魅力を発信することで多くの方に支持されている日本で2番目のローカルメディアになったそうです。
・宮崎てげてげ移住計画
・宮崎県の観光映像をつくり、宮崎県知事から表彰
 →その後、楽天カフェや新宿などで流れるなど、youtubeでは世界では1万回以上見られています。

稼ぐ方法

地域の魅力を「発見」「磨く」「発信」につきると言います。
多くの地域や人が取り組んでいますが、「磨く」という点が弱いと評価しています。
この磨きを力を入れることが大事です。


そしていま取り組んでいるのが、鹿児島県の三島村です。
発見:三島村の宝物は足元にあります。それが大名筍です。
磨く:すぐに美しく撮影しました。
発信:すぐに六本木のお店に今までの流通を倍の値段で提案しても売れました。
   (価値がわかる人に届けたことがポイントです)


地域の資源はモノだけではなく、人も資源だと思います。

そして 宮崎スタートアップバレー を立ち上げました。
「宮崎を世界一チャレンジしやすい街にしよう」
とうたっていますが、できるかどうかなんてわかりません。しかし、やってみればいいと思ってはじめました。

宮崎県高千穂で「企画会議」の動画を紹介し、「宮崎ワケモン会議」を紹介されます。
この取組が、ある意味象徴的な取り組みになります。

昨年実施し、今年も11月に実施するそうです。


斎藤さんの話も最終段階にはいります。

アメリカにいた時に、起業したいというと
「いいじゃないか!やってみなよ!」

日本に帰ってきて、起業したいというと
「失敗したらどうするんだ?」

どちらが、新しい未来をつくるのか?
それは、チャレンジすることを応援することです。

まずは、今後も自分自身もチャレンジをしていきます。という言葉で、最後しめられました。

斎藤さんが一番おっしゃっていたのは、すべて斎藤さんがしているのではなく。
各地域の方が取り組み成果を出しているということを丁寧に話をされていたことが大変印象的です。

しかし、斎藤さんが それぞれのプロジェクトについて魅力を「発見」「磨き」「発信」という点をサポートしていることが大きなポイントなんだと感じました。
そして地域で実働している人のいうことは、東京などで聞くような内容とはだいぶ違いますね。

やはり、この人はステキですね!