2015年8月1日に”NPO法人みやざき技術士の会”設立10周年記念式典において、特別セミナーとして講演をさせて頂きました。

式典の後半では、みやざき技術士の会の理事の方々と各地方にある技術士会の理事の方々によるパネルディスカッションがあり、技術士とはなにか?、また技術士会の創設の意図、参加者の動機、当時の社会的な要請と現代社会の要請や経済状況に合わせて、これから技術士会はどのように社会と関係を持ち、また各技術士はどう会を活用していくべきなのか?という大変興味深い話から勉強をさせて頂きました。

NPO法人みやざき技術士の会
技術士とは、”「技術士(PE)」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格”と公益社団法人日本技術士会にも記載してあるのですが、権威のある技術を持たれた方を指しています。



ミヤバレーの共同代表として「宮崎の起業・新規事業を加速させるチャレンジ文化の創生」と題しての1時間の内容です。

私の講演は、
スライド01

  • 宮崎スタートアップバレーについて

  • ミヤバレーが目指す仕組み

  • ミヤバレーの生まれたストーリー

  • わたしたちが考える宮崎が抱える問題

  • ひとが仕事を生み出す

  • これからの取り組み


といった内容だったのですが、講演のあとに具体的に相談したいという方や、支援したいという賛同してくれる方からお声がけをいただくなど、たいへん嬉しい結果をいただきました。

今回大変考えさせられるお話を伺う事ができたのが、私としては一番の収穫でもありました。こちらが今回の記事の本題です。

京福コンサルタント株式会社の鳥居さんが理事長をされている「WACおばま」での上根来での取り組み。専門家がいかに地域にプロボノとして入っていくか。
特に、「公共・市民・法人」の関係のあり方という点がとてもハラオチしました。

ここからは鳥居さんが講演された「里山再生と市民治山」の講演資料からの抜粋と講演を聞いた土屋のメモから土屋的視点で刺さった内容をピックアップします。

NPOがよく陥る失敗のポイント(NPOだけでなく、商売でもなんでも同じ)
・地域や住民のニーズを顧みず自分たちがやりたいことだけをやったり、自分たちだけで活動したりすると、賛同者・協力者が得られず、自己満足に終わってしまうことがよくある(抜粋)

これからの公共・法人・市民の関係イメージ(アレンジしてみました)
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鳥居さんの講演では、”公共事業・まちづくりを考える際には”立場の異なる”3つの組織・集団として行政、法人(企業)、市民があり、かつてはこれらは利害関係がときに対立しつつ、互いに要請したりお願いしたりしあう関係にあった。そして、技術者は組織の奥にいて、時々表に出てきて専門的な部分の解説だけをして、また奥に引っ込むという存在だった”と表現されてました。

しかし、”現在は”公共・法人・市民”が「重なる」ようになってきた。その重なりの部分には、新しい公共などさまざまな社会的役割を担うものが生まれつつある。技術者は、その重なり(協働)の中心に歩みだし、専門技術力を活かしたファシリテーターとして、さらに一歩踏み出すのならば、NPOや市民として地域づくりの主役を兼ねてみるのも面白いのではないだろうか。”と話をまとめていらっしゃいます。

この話を聞いた時に、私自身が自らを見つめるキッカケを頂いたなと思うほど、考えさせられました。

この技術者とはもちろん、技術士の会での講演ですので、技術を持たれた技術者の方々向けへのメッセージです。しかしながら、この技術者を専門家と置き換えてみれば、Uターン、Iターンしてきた民間企業において一定の成果を出してた来た人材が、新しく地域コミュニティの中に入っていく、また地域づくりの一つの担い手となる機会とする時に大変参考になるメッセージと受け止めました。

また、講演の前半で うまくいかないNPOの話のなかで、行政を批判ばかりしてしまうNPOはうまくいかないという話をされました。これは批判がいけないということではなく、お互いの置かれている状況や役割、相手の事情を理解した上でいかに解決するかという目線で動く必要性をおっしゃったと理解しました。

これは、NPOだけでなく市民・民間企業の人間としてよく耳にする「行政(運営)の批判」です。
もちろん、行政運営側が「社会における役割分担(比重)の変化」にマッチしていないという点での意見、批判はあってしかるべきだと思っています。
という意味で、私もよく話をしたりします。かなり、職員の方に直接話しをしたりもします。

しかし、そうではなく時として行政や行政運営をしている職員に対して

・経験不足や、知識不足を指摘して”下”として見ること

をしている人がいます。

これは

・民間での経験をベースにしすぎた勘違いの危うさです。
(それ以前の問題である気もします)

ある意味、”公務員は100%のスーパーマンであるべき”として見ていて、できていない点を探し、自らの経験やスキルと比較して、低い点ばかりを指摘するという行為は、相手の立場を無視し、相手の専門性を置き去りにしてしまう残念な行為ではないかと。

大前提として、「社会における役割分担(比重)の変化」を理解していないなどによる事業の選定や運営のミスは、しっかりと指摘、提案するなどして修正させるべきです。
また、公務員としての役割を理解していないと感じさせる方もいらっしゃいますので、そういった方へはしっかりと指摘すべきかとは思います。(どちらかというと、コミュニケーション・スキルに問題のある公務員の方も結構いる気がしますが)

一応wikipedia先生による「公務員とは
日本国憲法のもとでは、公務員は日本国憲法第15条第2項に基づき、国民全体への奉仕者であって、一部への奉仕者ではないとされている。また、第99条(第10章最高法規)に基づき、「憲法を尊重し擁護する義務」を負う。
なお、日本国憲法第15条第1項では「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。」と規定されているが、これは「あらゆる公務員の終局的任免権」が国民にあるという国民主権の原理を表明したものである。
公務員は法令を遵守するとともに、上司の職務上の命令には“重大かつ明白な瑕疵”(=明らかに違法な点)がある場合を除いて、忠実に従う義務を有する(国家公務員法第98条、地方公務員法第32条)。




言いたいのは、民間企業のプロがプロに比較して稚拙であると指摘するのではなく、しっかりと一市民としてフォローする、またはファシリテートするという視点や動きが重要だなということを再確認する機会となりました。


かなり回りくどくなってしまいました。。。反省。。。